頚椎症による首の痛み

「首が痛い。でも、首がこっているわけではなさそうだ。」

デスクワークを長時間行っているわけでもないし、首がこるような事をしているつもりもない。そんな方は、首のこり以外に痛みの原因があるのかもしれません。

首のこりの場合、首を動かしても特に痛みが強まったりはしませんが、上を向いた時、つまり首を後ろに倒した時に痛みが強くなるような場合には疑わなければならない病気があります。それが、変形性頚椎症という病気です。

首の痛みの原因の一つである変形性頚椎症。この変形性頚椎症は、椎骨と椎骨の間にある椎間板がすり減る事により椎骨同士がぶつかって変形し、骨棘(こっきょく)という骨のトゲが出来、それが頚椎の周りにある神経根や頚椎の中にある脊髄を刺激する症状です。主にお年寄りの方に多い症状で、年齢を重ねる事により自然に椎間板が衰えてしまう事によって起こる症状です。

「年齢のせいなら仕方がない・・・。」と言って痛みを放置していると、次第にどんどん痛みが強くなっていき、やがて頭痛や目の疲れなどの症状が出てきます。変形性頚椎症がさらに悪化すると手足の痺れや麻痺などが起こり、最終的には歩けなくなってしまう事もあると言われています。

そうならない為には、首の痛みの原因を知り、ご自身の症状をしっかりと理解した上で症状に合った対策をする必要があります。実際、変形性頚椎症の場合、首の痛みを感じて直ぐに治療を行えば多くの方が回復に向かうそうです。