デスクワークでの首の痛み

首の痛みの原因の一つに、長時間のデスクワークが挙げられます。特にパソコンを使用する機会が多い方は注意が必要です。パソコンを使用する際、画面に顔を近づけた状態になっていませんか?画面に顔を近づける際、どうしてもアゴが前に出ます。この姿勢を長時間続けることが首の痛みの原因になるのです。

人の首には第一から第七の椎骨があり頚椎を構成しています。椎骨一つ一つはとても小さな骨で、この小さな骨が体重の10%以上もある頭を支えています。また、首は食道や気管などの重要な器官が通っており、その分筋肉が少ない部位になります。つまり、首は意外と脆いという事です。

人の背骨は、横から見ると緩やかなS字カーブを描いていますが、頚椎も同様にカーブを描いています。何故S字カーブを描いているのかというと、その形状が人間の体、頭を支える上での理想型だからです。理想型のS字カーブは、背筋をしっかりと伸ばし、アゴを引いた状態の時です。つまり、この状態が一番首を痛めない状態と言えます。

この状態が崩れた時が、首の痛みの原因になるのです。特に上を向いたまま長時間過ごすと、カーブが崩れ、ただでさえ少ない首の筋肉に大きな負担がかかります。この「上を向いた状態」と同じ状況を作り出すのが、パソコンでのデスクワークです。

パソコンの画面に顔を近づけると、どうしても画面に向かってアゴが出ます。この状態が、上を向いているのと同じ状況となり、首を痛める原因になります。パソコンで作業をする際は、意識してしっかりと背筋を伸ばしましょう。

無意識に首を前に出してしまっているという方には、自然に正しい姿勢がとれる椅子などがオススメです。例えば、ヴァリエール社(Varier社)のバランスチェア等ですね。高価な椅子ですが、試してみる価値ありです。通販生活の店舗に展示品がありますので、一度見てみると良いでしょう。

首の痛みの原因を知り、少しでも首を痛めないよう気をつけて下さいね。