首と後頭部の痛み

首と後頭部が痛む原因としては、寝違えなどの外科的な問題から、頭痛や神経痛まで、実に様々なものが考えられます。ここでは、その一部をご紹介しましょう。

まずは外科的な原因から。首の筋肉や靭帯の疲労・損傷や、血行不良、頚椎捻挫などにより、首から後頭部にかけて痛みが出ることがあります。「不自然な姿勢を取った」「長時間姿勢を固定していた」「運動不足」「首に強い衝撃を受けた」等により、起こることが多いようですね。

また、頭痛が原因というケースもあります。頭痛持ちの人は重症の首コリを持っていることも多く、頭痛の際に首から後頭部にかけて痛みが発生することは、大いに考えられます。

さらに、「後頭神経痛」や「解離性動脈瘤」という病気でも、首から後頭部に痛みが起きます。後頭神経痛では、後頭部や首の付け根から頭頂部にかけて、ピリピリッとした痛みが走ります。痛みは常時ある訳ではなく間欠的なものですが、夜に痛み出すと痛みで眠れないほどつらいこともあるそうです。

解離性動脈瘤は、首の片側から後頭部にかけて痛みが出るのが特徴です。首を急激にひねったことがきっかけで、発病することが多いと言われています。交通事故など突発的な事故はもちろんのこと、水泳や野球、ヨガ、カイロでの治療、美容院でのシャンプーなども原因になることがあります。

ちなみに診療科としては、首の筋肉や頚椎に問題がある場合は整形外科、頭痛、後頭神経痛、解離性動脈瘤は、主に神経内科や脳神経外科の範疇になります。