首の痛みと腫れ

首が腫れ、痛みを伴う病気はたくさんあります。特に治療を必要とせず、自然に治っていくものから、手術を要するものまで様々です。ここでは、その一部をご紹介しましょう。

ちなみに、病院を受診する場合、担当科を迷うのであればとりあえず内科に行くのが良いようです。病気によっては耳鼻咽喉科、皮膚科、整形外科などがより適していることもありますが、取っ掛かりとしてはやはり内科が最適です。

では本題に入りますが、まず挙げられるのは、耳下腺炎や顎下腺炎。細菌やウイルス感染が原因でよく起きるもので、特に風邪を引いた時には多いですね。また、これら唾液腺の腫れ以外に、首のリンパが腫れる頸部リンパ節炎、甲状腺が腫れる亜急性甲状腺炎といったものもあります。

また耳下腺や顎下腺の腫瘍や、甲状腺の未分化ガンの場合でも、首の腫れと痛みを生じることがあります。これらのケースでは、手術が必要とされる場合もあるそうです。

「正中頸のう胞」「側頸のう胞」は、生まれつき首に袋が出来ている人がなる病気です。袋の部分に細菌感染が起きて膿が溜まり、腫れて痛みます。甲状腺が出来る際に本来なら退化して無くなるはずの管が残っていたり、胎児の時にあった鰓溝(さいこう)という溝が首に残ったりして、首に袋状の部分が出来ると言われています。

皮膚の下に出来た腫瘍が、腫れや痛みの原因となっていることもあります。血管が変化した血管腫、神経が変化した神経鞘腫、皮膚の中に角質が溜まったアテロームなどの種類があり、いずれも良性の腫瘍ですが、かなり痛むこともあるそうです。