首の痛みと頭痛
首のコリによる痛みと頭痛は、実は切っても切れない関係にあります。「首がこるから頭痛が起きる=緊張型頭痛」と、「頭痛が起きることで首がこってくる=片頭痛」の2つのタイプがありますが、いずれにしろ「頭痛の時は必ず首や肩がガチガチにこっている」という人、とても多いんですよね。
肩から首にかけての部分は、重い頭を支える為に常に大きな負担がかかりがちです。そこに運動不足や冷え性、姿勢の悪さ、長時間のデスクワーク等の要因が重なると、血行不良に陥り、筋肉に疲労物質が溜まってこってしまいます。
そして首コリが頭の筋肉にも伝染した時、人はその痛みを頭痛と認識すると言われています。よく「首や肩のコリが極限に達すると、頭痛や吐き気に襲われる」という話を聞きますが、この時は首の痛みも頭の痛みも、実は同じものなのですね。
こうした「首コリ→頭痛」の患者さんは、首が細めで長かったり、なで肩であったりすることが多いそうです。またストレートネックなど、頚椎に異常が見られることもあるそうです。これらの身体的特徴に当てはまる方は特に、運動不足や姿勢に気を付けられてください。
また、眼精疲労も首コリや頭痛と深い関係がありますので、その点にもご注意を。目の筋肉や視神経の疲労が首や頭の筋肉に伝わり、首や頭の痛みを呼び起こすと考えられているのです。中でもデスクワークの方は、眼精疲労と運動不足はつきものとなってしまいがちです。目のケアや、こまめに体を動かす工夫をなさってくださいね。