子供の首の痛み
子供の首の痛みについては、大人と同様に様々な原因が考えられます。また、子供は「いつから」「首のどの辺りが」「どんなふうに」痛むのか、具体的に表現出来ないことが多いものです。原因の心当たりについても、自分からは説明しないこともありますので、大人はよく話を聞いてあげる必要があります。同時に、患部の状態やほかの症状の有無についても、出来るだけ確認しましょう。
子供がひたすら痛みを訴えるだけで、ほかに手がかりが得られない時は、まず小児科へ行きましょう。小児科で内科的な病気が無いことを確認出来れば、少し安心出来ます。
ただ、子供でも寝違えを起こすことがあり、数日後にはケロリと治ってしまうこともあります。痛みがそれほど強くないようであれば、2〜3日様子を見ても良いかもしれませんね。
ただし「環軸椎回旋位固定」といって、首を横に向けたまま正面や反対を向けなくなるケースでは、まれにその状態が慢性化・固定化してしまうことがあるそうです。子供の場合環軸椎関節という部位が未発達な為に、この環軸椎回旋位固定が起こりやすいと考えられています。
子供の首が急に曲がって痛みを訴え、そのまま数日経っても軽快しないようなら、整形外科に相談なさってください。
そのほか、首の痛みと共に首にしこりや腫れが認められる場合は、頸部リンパ節炎の可能性が高いと考えられます。これはウイルスや細菌が原因の病気で、風邪や扁桃炎、虫歯等によっても起こると言われています。病院にかかるなら、小児科や内科、耳鼻咽喉科が適当です。